皆さんは音楽ストリーミングサービスのSpotifyを使っていますか?
ここで言う「使う」とは音楽を聴く側としての「使う」ではなく、配信する側としての「使う」のことです。
Spotifyは2020年の第4四半期(2020年10〜12月)の月間アクティブユーザーは、それまでより27%増加して3億4500万人になったと発表し、世界で最も多くのユーザーに使われている音楽のサブスクです。広告付きのまま無料で利用しているフリープランのユーザーを除いた、有料会員の数は24%増加して1億5500万人になりました。
同じ音楽のサブスクリプションサービスであるApple Musicは有料会員数を公表していない為、最後に公開した2019年6月時点の約6000万人という数値までしかわかりませんが、業界関係者は最新の数値においても、スポティファイとの差は圧倒的だと考えています。
そんなスポティファイは、まだ有名ではないインディースのバンドや、デビューしたての新人アーティストこそ始めるべきサービスです。今回はその理由やSpotifyにおいて、どのように再生回数を増やし、どのようにして有名になればいいのかについて解説していきます。
新人アーティストの音楽活動は、まずSpotifyから始めよ
先日とある有名音楽プロダクションの方とお話しする機会がありました。
その方によると音楽業界におけるSpotifyの重要度は非常に高いとのことでした。
アーティストの勢いや期待値を推し量る判断材料としてSpotifyの数字を参考にしたり、注目のバンドをSpotifyで発見しているというのです。
具体的に見ているのが「月間リスナー数」と曲ごとの「再生回数」、そして「フォロワー数」です。
Spotifyには「今月のリスナー」という項目があり、そのアーティストの曲をどれだけのユニークユーザーが視聴しているかをカウントしています。
この項目の数字が大きければ大きいほど、直近の注目度が高いことを表しています。
またフォロワー数はそのアーティストの曲を気に入って、聴きたいと思っているファンの数、再生回数はその曲がリリースされてから視聴された回数の合計をカウントしています。
これらの数字を元に今度売れるバンドやアイドルグループの音楽をチェックしているのです。
音楽業界におけるスポティファイのアーティスト登録は、いわば名刺のようなものだとも表現していました。
まだ無名のアーティストでも、Spotifyで曲を配信しているというだけで一目置かれるそうです。裏を返せばSpotifyに未登録のアーティストは営業先に名刺を持ってこないビジネスマンと同じようなものなのです。
Spotifyでは再生回数のカウントに応じて収入も得ることもできる
YouTubeで再生回数に応じて収益を得ることが出来るというのは周知の事実かと思いますが、Spotifyでも収入を得ることができます。
Spotifyでは広告収入や有料会員から徴収した月額会費を配信者に分配しています。公式の発表ではありませんが、1再生ごとに得られる単価は0.3円〜0.5円と言われており、その他の競合音楽ストリーミングサービスに比べ高単価です。
しかしながら、アメリカのデータ分析企業であるAlpha Data社が発表したデータによると、人気アーティストにとって、この収益化システムは大きな収入源になっているが、そうではない無名のバンドやインディーズアーティストにとっては微々たる金額にしかなっていないことが明らかになっています。
この調査によると2020年にSpotify上では160万のアーティストが新曲をリリースしたが、全体の総再生数の内90%は上位1%アーティストによって再生されていたというのです。
つまり残りの10%分の再生回数を158万組のアーティストでシェアしていたということになります。
さらにこのデータによると残りの158万組のアーティストの内、約半数のアーティストの再生回数は100回に満たなかったというのです。
そう考えるとSpotifyで毎月数十万円レベルの収入を得ていくのは非常にハードルが高いことがわかります。
では、インディーズバンドや新人アーティストはSpotifyをやる意味は本当にないのでしょうか?答えはNoです。
ここからはSpotifyで音楽を配信する本当の目的を紹介していきます。
スポティファイで音楽を配信するとCDが売れなくなる?
Spotifyで音楽を配信する真の目的とは!?と、言いたいところですが、先に皆さんが心配しているであろうデメリットの部分について触れていきます。
よく言われていたのが、アーティストがSpotifyで楽曲を解禁すると「CDが売れなくなる」という話です。
さらに言うと「ライブに来なくなる」「グッズが売れなくなる」といった考えの方もいるようです。
確かに、アーティストにとってCDの印税収入、ライブイベント収入、物販収入というのは一昔前で言えば大きな収入源です。
無料でもそのアーティストの作品を楽しめてしまうと言うのは、それらの収入を損失するリスクもあると考えてしまうのは無理もありません。
しかしながら、そもそも今はコロナの時代です。ライブや対人イベントは軒並み中止を余儀なくされ、ライブハウスは苦戦を強いられています。
音楽業界も時代に合ったマーケティング戦略が求められてます。
また、昨今CDを買ってくれるような方は、あなたのコアファンであることに違いないです。
そのような方は、視聴方法がCDからストリーミングに変わったとしても継続的にあなたにお金と時間を投下してくれるはずです。
それよりも重要なのは聞いてくれる視聴者の母数を増やすことです。
そこから新たなファンを開拓し、育てていく方がよっぽど大きな収入を得る可能性を秘めています。
こんな話があります。かつて、人気の絶頂を誇ったAKB48。
彼女たちが売れたのは握手券付きのCDを売ったからと言うのも勿論ありますが、プロデューサーである秋元康さんが仕掛けた革新はそれだけではありません。
TV番組やラジオ出演、雑誌、各種イベント、CMやイメージソングを幅広く手がけて、どんなメディアを見てもAKBグループの楽曲に触れられるようにとにかく働きかけたのです。
このような働きかけによって、AKBのメンバーの顔をほとんど知らなくても、テレビを見ていたり、街中を歩いていればAKBの音楽を耳にするように、曲を聴くまでのハードルを限りなくゼロにしたのです。
一般的なアイドルの曲を聞こうと思ったら「CDを買う」「ライブに行く」「YouTubeで検索する」「出演する番組を見る」などの手順を踏まなければいけないのに対し、AKBの曲は嫌でも日常に溶け込み、毎日のように目にしたり耳にしたりするコンテンツとしたのです。
そうしている内に全く興味がなかった層も彼女たちの曲を認識し、興味を持つ人が増え、ファン化に繋げていったのです。
もちろんこの手法は好き嫌いが分かれるものだとは思いますが、学ぶべきポイントは「視聴までのハードルを限りなくゼロに」したことです。
SNS時代を生きる我々は、それと同じとまではいかないまでも、この時代に沿った戦略を考えていくべきなのです。その鍵となるのがSpotifyなのです。
今、圧倒的にバズりやすいのはサブスクはSpotify
Spotifyがその他の音楽ストリーミングサービスとの一線を画す存在としているのがレコメンド(おすすめ)機能です。
Spotifyのサジェスチョン(提案)は非常に優秀と言われており、ユーザーの過去の再生履歴やフォローしているアーティストの傾向、好みが似ているユーザーが聞いている曲などを元にプレイリストや楽曲をおすすめしてくれます。
このオススメ機能の満足度が非常に高いことから、Apple Musicなどのサービスが提供しているものが「音楽」だとしたら、Spotifyが提供しているものは「発見」だとまで言われています。
流行が好きな日本人にとって、このプレイリストでまだ知名度が低いアーティストの楽曲と出会うことこそがSpotifyの醍醐味となのです。
事実、あいみょんやOfficial髭男dism、King GnuといったアーティストはSpotifyが次にバズるアーティストを支援するプログラム「Early Noise」に選出されて、プッシュされたのをきっかけに人気に火がつきました。
バズると言えば最近ではTikTokというアプリもあります。
TikTokもSpotifyのようにレコメンド(おすすめ)機能がメインの機能となっており、それが発端となって有名になったインフルエンサーが多数おります。同じ発見という意味ではTikTokで音楽を発信するのも良いかもしれません。
事実、TikTokで弾き語りを披露したりMVの一部を公開し、YouTube動画に流入させようと考えているアーティストも増えています。
しかし、やはり音楽好きの心を掴むにはSpotifyに力を入れるべきです。
TikTokでは長くても1分しか動画がUPできない上、だいたい3〜5秒でスクロールされてしまいます。継続的なファンに結び付けるためにはSpotifyの方が有意義と言えるでしょう。
Spotifyで再生回数を増やして有名になる方法
最後にSpotifyで再生回数を増やして有名になるテクニックを紹介しておきます。
Spotify for Artistsで分析すべし!
アーティストは自身の楽曲のリスナーの年齢、居住エリア、性別、楽曲のプレイリスト入り情報のデータを見ることができます。この数値を元に次に出す曲の傾向を決めましょう!
クリックされやすいジャケット写真を作るべし!
Spotifyはスマホ、PC共に背景色が黒を基調としたカラーリングになっています。
黒い背景に暗い画像があってもクリックされにくいのは、なんとなくイメージできるかと思います。
CD隆盛期の、いわゆるジャケ買いのように、タップやクリックと言ったアクションを起こしたくなるデザインを設定するようにしましょう。
再生回数のカウント方式に要注意!
Spotifyが買収した音楽メタデータの会社「Echo Nest」のポール・ラメールさんは数百万人のSpotifyユーザーの数十億回分の再生データを分析し、楽曲のスキップ時間についてのデータを調査しました。その結果
5秒未満でスキップ→24.14%
10秒未満でスキップ→28.97%
30秒未満でスキップ→35.05%
30秒以降にスキップ→48.6%
となりました。Spotifyにおける再生回数のカウント方式は30秒以上の再生をもって1再生とカウントしています。
30秒未満でスキップされてしまった場合には再生回数のカウントはされません。
これらのことから分かるようにSpotifyにおいて最初の30秒、もっと言ってしまえば最初の5秒でリスナーの心を掴める音を届けられるかが重要なのです。
入りを重視した曲作りを意識するようにしましょう。
再生回数を購入してバズらせる!
実はSpotifyの再生回数は購入することができます。
Spotifyがどんなにインディースや新人アーティストにとってのチャンスを提供していると言っても、そのチャンスが回ってくるのを待っている理由はどこにもありません。
いち早くSpotify内で目立つことでユーザーや音楽プロデューサーの目に止まるかが重要です。
その為にSpotifyの再生回数を買うことで自分の楽曲をセルフプロデュースをするのです。
そんなことして大丈夫なのかと不安になる方もいるかと思いますが、SNSMARKET.JPではこれまでYouTubeやInstagram、TikTokなどで数多くのユーザー様のフォロワーやいいねを利用規約に違反しない方法でマーケティングしてまいりました。
そんな我々が提供するSpotifyの再生回数増加サービスも同様に、オーガニックな方法で拡散するサービスとなっています。
ご興味ある方はぜひこちらから詳細をご確認ください。
【関連記事紹介】Spotify(スポティファイ)で再生回数を増やし収益を得るためには?
この記事の執筆者:SNSアドバイザー さきぽん
SNSエキスパート協会認定及びGoogle各資格取得者。
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