不適切な広告を用いたYouTube広告を消す方法
YouTube(ユーチューブ)の広告を見たことはありますか?リモートワークや外出自粛の影響でYouTubeの勢いは増しています。それに比例するようにYouTubeの市場規模は日に日に増し、広告に対する人々の価値観も多様になってきました。中には、人をあからさまに不快にさせるような広告や不適切な表現を用いた広告も蔓延るようになりました。今回はそんな「うざい」YouTube広告が出る回数を減らしたり、意外と知られていない裏技を使った対処方法をご紹介します。
コロナ禍における広告市場の変化
日経広告研究所によると2020年度の国内の広告費は2019年度に比べて13%減との見通しを発表しました。外出の自粛やイベントの中止などで、交通・レジャー産業からの広告出稿が減ったことによる影響が大きいと考えられます。東京五輪の延期も新型コロナの感染拡大したことによる弊害ですが、多くの企業が一つの大きな節目に向けてキャンペーンやイベントを企画していたので、それに付随する広告の出稿取り止めは莫大な経済規模の縮小をもたらしたことでしょう。そんな状況下でもインターネット広告は踏ん張っています。もともと右肩上がりで成長を続けていたネット広告は企業の広告費削減の影響を受けるものの0.5%増とプラス成長を維持しました。中でも、YouTubeは「おうち時間」の過ごし方を代表するプラットフォームとなりました。また芸能人やスポーツ選手がYouTubeチャンネルを開設したことで、これまで以上に様々な世代がYouTubeを視聴するようになりました。
YouTubeの不適切な広告について
厳しい状況下でも成長を続け、結果的に追い風を受ける形となったYouTubeですが、この時期多くのYouTube視聴者が違和感や不快な思いをした瞬間があったのではないでしょうか?その原因として考えられるのがYouTube広告です。多くのユーザーがこの時期に大量に増えた不適切な表現を用いた広告に違和感や不快感を感じたことでしょう。「太い」「毛深い」「肌が汚い」「髪が薄い」などの理由で、同僚や異性にあからさまに態度を急変されたり、浮気されたり、痴漢の冤罪をかけられたり・・・そのパターンは様々ですが、ほとんどが最終的にその商品(サプリや薬品など)を使って破綻しかけた人生から復活するといったストーリーです。
YouTubeの広告は基本的にアカウントに登録された情報から年代や性別、地域を選別し、登録しているチャンネルや好んで視聴しているジャンルから、ユーザーの趣味や趣向を判別し、ターゲティングした広告を流しています。その為、本来であれば広告を見る人にとって最適な商品やサービスが流れるはずです。しかしながら、今回取り上げたような不適切な表現を用いた広告の出稿元はターゲットの絞り込みをほとんどしていません。精度の高いWEB広告は一般的にターゲットを絞れば絞るほど単価が上がります。こういった広告はコスト削減の為にもターゲットを絞り込んでいないので、幅広い層に表示されています。仮にしていたとしても性別と年代くらいなものでしょう。またコロナの影響で大手の企業が軒並み広告を取りやめたことにより、競合する広告が無かったことも原因の一つと言えるでしょう。
このような広告を減らすにはどうしたら良いのでしょうか?
不快なYouTube広告をなくす対処方法
不適切な広告を用いた広告を減らす方法はいくつかあります。一つづつ紹介していきます。
ユーチューブ広告に対して低評価をつける
YouTubeの広告は前述の通り、視聴者の好みをAIが判断して表示しています。その為、このカテゴリーの話題に興味を持ったユーザーには、この広告が響くというのをGoogleのアルゴリズムによって判断しています。広告には通常の動画と同じように高評価や低評価をつけれるものが存在します。自分の好みや関心、または違和感を覚えた広告には低評価をつけましょう。低評価をつけることで同様の広告を表示させないようにできます。
しかし、中には評価をつけられないようにしている広告も存在します。そのような場合はどうしたらいいのでしょうか?
YouTubeプレミアムに加入する
YouTube PremiumとはYouTubeの有料サービスです。月額1180円で加入することができ、YouTubeで以下の機能を使えるようになります。
• 広告なしの動画を視聴できる。
• 動画を一時保存してオフラインで視聴できる
• バックグラウンド再生できる
(YouTube Premium説明リンク https://www.youtube.com/red?gl=JP&hl=ja )
YouTubeプレミアムに加入することでウザい広告からも解放され、純粋に動画コンテンツを楽しめるようになるのです。
意外と知られていない裏技
しかしながら、このような広告の為にわざわざ毎月1000円も払うのが癪だという方もいらっしゃることでしょう。そんな方のために、とっておきの裏技をご紹介します。YouTubeの広告が表示された時、左下に小さくインフォメーションマーク(○の中にiと書かれた部分)が存在します。
その部分をクリックもしくはタップすると
PCだと「この広告が表示される理由」、スマホだと「この広告について」という項目が表示されます。
それらの項目の中に「この広告を停止」という項目があります。
停止する理由を「不適切」「繰り返し表示される」「関連性が低い」の中から選択するとこのような広告が表示されなくなります。小さなコマンドからの作業になるので、意外と知られていないのですが、これをするだけで同じ広告が表示されなくなりますので、知っておきましょう。
広告を規制する署名運動も
いくら上記の方法で同様の広告の表示回数を減らしても、広告の出稿元がなくならない限り、こういった広告はいつまでもなくなりません。change.org というネット署名サイトではこのような広告の規制を求める運動が起きています。ジェンダー史学の学生であるArataさんは不適切で差別的な表現を用いた広告や動画コンテンツの規制を呼びかけています。こういった広告が差別や偏見を助長するとし、青少年などを含めた社会に悪影響を及ぼしていると発言しています。YouTubeがそもそも利用規約に差別や青少年への悪影響があると考えられる性的な表現を禁止しているのに、そこに表示される広告は無法地帯となっています。こうした状況を是正するためにも、こういった署名運動に参加し、根本から買えていくのも良いかもしれませんね。
まとめ
メディアにおける表現の自由はしばしば議論になりがちな議題です。ウィットに富んだ良い広告と捉える人もいれば、不快に感じる方もいます。その広告によって生まれた感情を表現し、行動を起こしていくこともまた表現の自由なのかもしれません。今回の記事でご紹介した方法で正しい広告の表現のあり方を目指しましょう。
この記事の執筆者:SNSアドバイザー さきぽん
SNSエキスパート協会認定及びGoogle各資格取得者。
YouTube、インスタ、TikTokなどSNSの運用、コンサルを得意とする。企業や個人、初心者から上級者までSNSのことはなんでもお任せください!
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