カメラを止めるな ( カメ止め )と言えば今年を代表する映画の一本です。TVやtwitterで話題にはなってるのは見たけど、見てはいないといった方が多いのではないでしょうか?今年の流行語大賞にもノミネートされている「カメラを止めるな」のどこがすごいのか?どうしてこんなにバズったのかをSNSMARKET目線でまとめてみました。
そもそも カメラを止めるな って?
2017年制作の監督&俳優養成スクール・ENBUゼミナールの《シネマプロジェクト》第7弾作品。監督の上田慎一郎さんにとっては初の長編劇場作品。海外タイトルは「ONE CUT OF THE DEAD」と呼ばれ冒頭の37分間はワンカットで撮影されています。二段構えの映画構造の為、そのキャッチフレーズは「最後まで席を立つな。この映画は二度はじまる」と打たれています。公開直後は2館でのみの公開でしたが、1年後には300館以上での公開がされています。
私自身実際にこの映画を劇場で見させて頂きましたが、その前情報の通り前半は尋常じゃなく退屈なB級映画を見させられ、何度も席を立とうとしました(笑) しかしながら、後半はエンターテイメントの真髄を見せつけられる展開でした。この映画を見て、格闘漫画の「バキ」で「弛緩と緊張の振り幅が打力の要」と表現されていたのを思い出しました。この映画においては「退屈と興奮の振り幅がインパクトの要」と表現できるでしょう。
何がすごいの?
さて、このような「いい意味で裏切る」系の「ただ面白いだけ」の映画なら、この世にたくさん溢れかえっていますが、この映画がここまで話題になったのには理由があります。
それは低予算で作成されたにも関わらずSNSを中心とした口コミで徐々に話題となり、大きなバズを呼んだからです。過去にも映画ののバズらせ方はまとめさせていただきましたが(デッドプール編 アントマン編) 莫大な予算があるハリウッド映画ならアドトラックを走らせたり、レッドカーペットを敷いたワールドプレミアをやったりとド派手な広告とイベントを打つことができます。
しかしながら低予算の映画製作においては広告宣伝費まで、予算を回すことが出来ません。そんな人たちの強力な味方となってくれるのがSNS(Twitter、Instagramなど)です。
SNSはほぼ0円で始めることができ、本人達の頑張り次第で不特定多数の人たちに一気にリーチすることができます。カメラを止めるなの公式Twitterアカウントを中心に、その界隈を巻き込んでいき、大きな バズを生みました。
どんなバズり方だったのか
それでは具体的にどんなアカウント運用だったのか見ていきましょう。
カメラを止めるな公式(@kametome12 )
特に多くメディアに取り上げられたのは、キャストとスタッフで行われた公開日までの60日間のカウントダウンです。
実際に映画に出演していた上田監督の息子とカウントダウン(残り59日)
\公開まで後59日/
公開までキャストスタッフ総勢60名によるカウントダウンを実施中!【59】は上田慎一郎監督の息子ちゃん(1歳)。なんと撮影時 生後3ヶ月で出演しました。名演技をお楽しみに!
映画「カメラを止めるな!」
6月23日より公開!https://t.co/sz6Rkki27i#カメ止め #カウントダウン pic.twitter.com/AraqFpyJm2— 映画「カメラを止めるな!」公式 (@kametome12) April 27, 2018
実際に使われていた小道具とカウントダウン(残り50日)
\本日5/6・公開まで後50日/
キャストスタッフ総勢60名によるカウントダウン実施中!【50】は特殊造形・特殊メイク助手の中村夏純さん。血まみれ系女子。文字通り血だらけで現場を駆けまわってくれました!
「カメラを止めるな!」6/23公開https://t.co/sz6Rkki27i#カメ止め #カウントダウン pic.twitter.com/9trCCrMfts
— 映画「カメラを止めるな!」公式 (@kametome12) May 6, 2018
監督の体を張ったカウントダウン(公開前夜)
\公開まで後1日/
キャストスタッフ総勢60名でカウントダウン実施中!【1】大トリは上田慎一郎監督!文字通り血まみれ体当たりの真っ赤なカウントダウン!撮影は上田監督の奥様。深夜にご自宅で撮影されたそうデス!
「カメラを止めるな!」6/23公開https://t.co/sz6Rkki27i#カメ止め pic.twitter.com/qdnMBfKbAU
— 映画「カメラを止めるな!」公式 (@kametome12) June 22, 2018
このようなツイートの頑張りが徐々に拡散されていき、この映画が知れ渡っていきました。アカウント運営者が自ら顔を出したり、生活の一部を紹介したりすることで「親近感」や「安心感」が生まれます。このような手法は大企業のアカウントでも用いられているので有効活用するべきでしょう。
カウントダウンの全容はTogatterにまとめられていましたので気になる方は是非チェックして見て下さい。
また自分達の頑張りだけでなく、周りの人達も拡散の一助となっていました。「カメラを止めるな」の波に反応した有名人、いわゆるインフルエンサー達がこちらです。
AKBの指原莉乃
カメラを止めるな!
会う人全員にすすめてるんだけど誰もみてくれない。本当に元気でるから観に行って欲しい〜!内容とか調べずに。本当に面白いから〜〜!!!— 指原 莉乃 (@345__chan) July 18, 2018
マキシマムザホルモンのマキシマムザ亮くん
本日はフジから帰宅前に先日投稿したホルモン@リメンバーミー上映会について
「リメンバーミーも良いけど、カメラを止めるな!絶対見て!」
と生田斗真がLINEくれたので笑
一人「カメラを止めるな!」観てきた。本当に糞おもしれーじゃねえか!
byマキシマムザ亮君 #生田斗真の言う事は絶対 pic.twitter.com/cMyLzOiXvo
— マキシマム ザ ホルモン (@MTH_OFFICIAL) July 29, 2018
他にも伊集院光さん、斎藤工さんなどの有名人によって「面白い」と広まり拡散されていったようです。知らない人たちの間で流行っていても他人事のように感じますが、自分が好きなアーティストや芸能人が「面白い」と言っていたら興味が湧いてきますね。拡散の理想的な展開と言えるでしょう。
まとめ
数年前まではTVなどのメディアで広告を打てば流行の最先端を抑えられた時代でしたが、今はSNSでいかにバズらせられるかが重要な時代になっています。広告にかける予算がなくてもSNSをうまく使いこなせば、あなた自身、もしくはあなたのサービスは有名になっていくことでしょう。
我々SNS MARKETではあなたのSNSをブーストさせたい方に向けたサービスを展開しております。ご興味ある方は是非こちらまで!
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